アイデンティティ

なかなか素直に生きることは難しい。
というか、苦手だ。

周囲にとってこうでなければならない、とか
こういう返事をしなければならない、とか
こんなリアクションをとらなけれならない、とか

そんなことが積もり積もって
私が形成されている。

つまり、対面する人にあわせて生きている。
それを
「ムードメーカー」だとか
「自己犠牲」だとか
そんな風に表現されるらしい。
悪い意味で。
全く報われない。

でも、もうそれが何だか慣れきっちゃって
普段で普通で通常でありのままで
何だか取り返しがつかなくなってるみたい。
それで結局身動きが取れなくなって
自分の首を絞めて、不幸の道を辿っても
何だかんだ言って受け入れるような気がする。
一種の諦め?

だから、総括して
いろんな顔がある自分が自分であるという
アイデンティティにしようとしてるっぽい。

「ああ、もういいんだよ」
そんな上っ面の薄い言葉を囁かれて
何だか居心地が悪かった。