話すということ

私の大事な友達が呟いた。


「話す、ということは、勇気がいること。人に話したら逃げられない「事実」になるような感覚がある。自分の中だけなら、なかったことにできたりするのに。」

(少々言葉尻を変えてます)


そうそう!そうなんだよ。

知らんぷりできるはすだったことが

話すと途端により現実になる。

迫ってくる。


だから私は話さない。

事後報告すら怠るときがあって

そのときはたいそう怒られる。

「なんで相談してくれないの」

とか

「一言言ってくれても良かったのに」

とか。


いえいえ、違うのです。

言う必要がないから言わなかったのです。

それから逃げたかったから言わなかったのです。

それを認めたくなかったから言わなかったのです。

手に負えなかったから言わなかったのです。


と、言おうにも

「話してよ人間」にはきっと伝わらないだろうから

結局これも言わない。


あれもこれも

言わない。


言うのは本当に必要なことや

認めたいこと

覚えておきたいこと。

それを本当に必要な人にだけ。


そうしてるうちに

いつの間にか「聞き上手」の称号を手にしていたりする。


少し本筋から逸れるけど

話すことで昇華する人だっている。

話すことで事実の密度を薄めるというか

他人事にするいうか。

そういった人種を責めたい・理解できないってわけではないことを

言い訳がましく最後に書いておく。